2022/12/31
ボーナスとインセンティブはどこが違う?
種類についても解説!
こんにちは。
採用センター 株式会社アロネットです。
この記事では「ボーナスとインセンティブの違いってなに」「それぞれに種類ってあるの?」などと感じている方に向けて以下の内容をご紹介します。
・ボーナスの意味と種類
・インセンティブの意味と種類
ボーナスとインセンティブをそれぞれしっかりと理解できると、仕事のモチベーションが上がったり、転職活動中であれば自分にあった企業を選びやすくなります。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
ボーナスとインセンティブの違い
ボーナスは定期的に支給される現金報酬のことをいいます。
対してインセンティブは現金報酬に限りません。
仕事の成果に応じて支給される金銭的インセンティブや、表彰や人事評価など金銭以外のインセンティブがあります。
ボーナスとは
ボーナスは「賞与」や「夏季手当」「年末手当」「期末手当」などとも呼ばれ、全て同じ意味をもちます。
ボーナスは、毎月支給される「定期給与」とは別に支給される手当のことです。
支給の時期や金額の決め方は企業によって異なります。
ボーナス希望の方は、応募時に「賞与あり」と書いてあるか確認しておきましょう。
ボーナスと給与の違い
ボーナスは給与の数か月分の報酬というイメージがありますよね。
給与は「法律で定められた定期的な労働への対価」です。
対してボーナスは「企業が定める不定期な労働への対価」という意味をもちます。
ボーナスと寸志との違い
次に寸志についてご紹介します。寸志もボーナスに近いものとして存在します。
寸志は企業の懇親会などで「費用の足しにしてください」と上司から部下に渡す際に使われることが多いです。
寸志の意味は「心ばかりの贈りもの」として何かを渡す際につけられる名前です。
ボーナスの支給時期目安
ボーナスの支給時期は企業の方針によって異なります。
年2回で、夏と冬に支給されることが一般的に多いです。
時期だけでなく年に1回から3回と、回数も企業によって異なります。
反対に決算賞与は法律で支給日が定められており、事業年度終了日の翌日から1カ月以内です。
そもそもボーナスが支給されない会社もあるため確認しておきましょう。
所得税と社会保険料が控除される
ボーナスは、法律で定められているように、所得税と社会保険料が差し引かれることも特徴です。
ボーナスは定期給与と金額が異なるため、ボーナスの金額に合わせて控除額が計算されます。
となると、気になるのが手取り額ですよね。
ボーナスの手取り額は前月の給与額や扶養人数によって異なりますが、一般的にはボーナスの75%~85%です。
ボーナスの種類
ボーナスには「基本給連動型」「業績連動型」「決算賞与」の3種類があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
基本給連動型
日本で最も多く採用されているのが「基本給連動型」です。
よくボーナスは「給与の〇カ月分」と表現されていますよね。
「基本給連動型」は、基本給に連動して支給額を決める方法を取り入れています。
しかし、どれほど毎月の支給額が多くても、ボーナスは低くなる可能性が高いです。
なぜなら手当を差し引いた基本給で計算されるからです。
業績連動型
「業績に応じて支給」と表現される「業績連動型」の企業も多いのではないでしょうか。
その名のとおり、営業利益や経常利益など企業の業績に連動しながらボーナスの額を変動して支給する方法のことです。
現在、業績連動型ボーナスを採用している企業の多くは、「業績連動部分である業績賞与」「固定部分である基本賞与」を組み合わせて業績連動型ボーナスとして支給しています。
特に海外では、成果を評価して報酬を与える業績連動型が一般的です。
決算賞与
決算賞与は決算時に支給されるボーナスのことです。
そもそも決算とは、1年間に出た利益や損失を計算そ決算書を作って、その年の業績を明らかにする手続きのことを指します。
計算賞与はあくまでも決算に応じた臨時のボーナスであるため、毎年もらえるとは限らず、通常の賞与より不確定です。
決算をして、業績がよければ利益配分としてボーナスが支給されます。
インセンティブ制度とは
ここからはインセンティブについてご紹介します。
インセンティブの大きな特徴はボーナスと異なり、支給が現金に限らないことです。
「プリペイドカード」や「デジタルギフト」は人気で、インセンティブとして取り入れている企業が多いでしょう。インセンティブの意味とよく似ている「モチベーション」や「歩合」との違いを知り、よりインセンティブについて理解を深めましょう。
インセンティブとモチベーションの違い
モチベーションは「やる気を高めたり、動機を与えること」を意味します。そのためモチベーションは、自分自身の考えなど内的要因から「意欲を高めること」を指し、反対にインセンティブは外からの刺激で意欲を高める「外的要因」を指します。
インセンティブと歩合の違い
歩合は、契約や売上などの成果に対し、所定の割合で一律に支給される給与のことを言います。
基本給に加算して支給されるため、ボーナスと同様に給与形態の一種にあたり、現金での支給です。
歩合は収入が変動するため、完全歩合制は労働基準法で認められていません。
インセンティブの種類
インセンティブには「物質的インセンティブ」「評価的インセンティブ」「理念的インセンティブ」の3種類があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
物質的インセンティブ
物質的インセンティブは働きに応じて金銭的な報酬を与えることです。現金やモノを成果に応じて支給することでモチベーションを高める効果があります。
中でも金銭的インセンティブは現金で支給することが多いです。ギフト券などの金券類や、所定のポイントを支給することも物質的インセンティブになります。
インセンティブといえば、金銭的インセンティブを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
最も一般的なインセンティブと言えます。
評価的インセンティブ
評価的インセンティブは、表彰や昇進を成果に応じて与えることでモチベーションを高める効果があります。
評価方法に決まりはありません。ポジションを与えたり、昇進させたりなどの地位的評価や、シンプルに褒める心理的評価も評価的インセンティブに含まれます。
社員が会社や上司から認められていると実感することで、職場での信頼や仕事に対するやる気のアップへとつながることが特徴です。
理念的インセンティブ
理念的インセンティブは、企業理念や価値観への共感によってモチベーションを高める効果があります。
理念を明確にすることで、理念に共有する人材が集まると考えられます。
企業理念を通して、社会にどのように貢献しているのかを客観視するきっかけになるでしょう。
個人の生き方や価値観と深い関係であり、精神的なやりがいや働きがいにつながります。
まとめ
今回は働く上でモチベーションになる「ボーナス」と「インセンティブ」についてご紹介しました。
ボーナスもインセンティブも企業によって方針が異なります。
企業の評価制度を知っておくことで、仕事に対するモチベーションにつながるでしょう。
改めて勤めている会社の評価制度について調べることをおすすめします。
転職活動中の方は「こんなはずじゃなかった」と思われないよう事前に企業が明示している評価方法を確認しておきましょう。